岩井ゼミのページ

'The truth . . . It is a beautiful and terrible thing, and should therefore be treated with great caution.'— Albus Dumbledore

ゼミ旅行

経緯はそこまで重要ではないので端折りますがゼミ旅行がどう決まったのかを簡単にだけ説明すると、さかのぼること10月半ば、ゼミの時間にオスカー・ワイルドの生涯に関する発表をし、その際、彼の亡くなったホテルの部屋は今でも宿泊が可能だという話をしたのです。これが全ての始まりでした。その時に一泊いくらかという質問が出たため、その金額を調べてLINEグループに送ると、なぜか話が進みに進んでしまい気づいた時にはワイルドが亡くなったホテルへのゼミ旅行の計画が立てられていました。

こうして岩井ゼミの仲間たちのゼミ旅行が決定したのです。ちなみに彼が亡くなったホテルはフランス、パリにあるL’Hotelというホテルです。彼が亡くなった時代は安くみすぼらしいホテルでしたが現在では世界中の有名人が宿泊する高級ホテルとなっており、一人一泊日本円約83,000円という大学生には恐ろしい金額です。

そして2月初め、期末試験も終わり紆余曲折を経てどうにかワイルドが亡くなったホテルにたどり着くことが出来、無事にチェックインしました。彼の亡くなったL’Hotelの16号室に入ると当時使われていた家具だけでなく、自筆原稿や彼宛ての未払い請求に関する手紙が展示されていました。「死人の部屋や!」と騒ぐ人もいればひたすら写真を撮る人、また感動のあまり涙を流すゼミ生の鑑のような人もいました。もちろん部屋ではしゃいで終わりではなく、その部屋で彼の作品を朗読したりワイルドのコスプレをしたり、ゼミらしい時間も過ごしました。その瞬間に触れていたワイルドの作品には、いつも教室で読んでいる時と違う雰囲気が漂っていたような気がしました。夜にはラウンジで乾杯しながらおしゃれで大人な時間を過ごし、ホテル内の大きなプールで遊び、全力で濃密で不思議で貴重で素敵な時間を過ごしました。

補足ですが、さすがにワイルドが亡くなった部屋で全員一夜を明かすわけにはいかないのでその部屋は学さんが宿泊し他のメンバーは分かれて違う部屋に泊まっています。当たり前ですけど。とりあえず、今思い出してみても口元が緩んでしまうくらい楽しい旅で、思い出話を挙げるたびにその時の情景が、メンバーの表情が、目に浮かびます。次のゼミ旅行はどこに行くのでしょう。ワイルドが生まれたアイルランドのダブリンもありですが、個人的にはワイルドが収監されていた監獄に行ってみたいです。(そこの壁にバンクシーの絵画があるそうなので…行きたい理由がゼミっぽくなくてすみません)

…まあ全て妄想ですけどね。いつかコロナが終息してこの妄想が現実となりますように。

追記:落ち着いていたはずのコロナが、最近になってオミクロン(NEW)が登場したことで再び私たちの生活を蝕んできています。ゼミ旅行が本当に妄想で終わってしまったらきっと私は、ただの妄想旅行で楽しい思い出を作った脳内花畑な人間になってしまう気がします。コロナにはとてもとても腹が立ちますが、コロナを殴ったり怒りをぶつけたりはできないので、せめてコロナに負けないように頑張ります。えいえいおう。(大西)