卒論合評会と、スリランカカレー作りの話。
29/Jan/2025
卒論の執筆や大学院進学の手続きからようやく解放されたので、今更ではありますが、12月29日に学さんのお家で開かれた卒論合評会について、少し書き残しておこうと思います。
もともと私は29日に塾のアルバイトが入っており、参加が厳しい状況でした。しかし参加している皆が学さん家で楽しそうに語らっている間、自分は渋々出勤し、働いているという非常に虚しい図が脳裏をよぎり、欠勤する決意を固めることができたのでした。とはいえ、既に出勤することが決まっていただけに、勤務を断ることは非常にハードルが高く、教室長に嫌な顔をされた挙句、散々ごねられるのではないかと案じていましたが、代行してくれる方を自力で見つけられたことが功を奏したのか、欠勤する理由が卒論であることを明かすと案外すんなり許可が下りました。「何でも諦めず言ってみるもんだ」とはまさにこういうことなんですね。
こうして晴れて合評会への参加が叶ったわけですが、学さんから「遅くとも2日前までには本論全体を参加者(まみちゃん、やまも、りのちゃん)に送ってね。よろしく。」という連絡があり、まだまだ中途半端な状態の論文を数日で皆に見せられるレベルに持っていかなければならなくなり、当然ながら焦りました。悠長に執筆していた過去の自分を恨み、捨て鉢になりながらも、朝の6時まで自分の書いた拙い文章と格闘し続けた結果、なんとか形を整えた状態で皆に論文を送付することができました。論文を送り終えた後は、参加者の皆が送ってくれた卒論を読み進め、時間は刻々と過ぎて行きました。
迎えた29日。12時40分に学さん邸に到着し、お部屋にお邪魔しました。窓から見える景色が、学さんの研究室の窓から見える景色とほぼ同じであることに気づき、「偶然にしてはできすぎてる」と、やや寝不足気味な頭でぼーっと考えていました。
うろ覚えですが、13時くらいから卒論の合評会は始まった気がします。いざ自分の論文を講評してもらうとなると、論の展開の無理矢理な箇所など、至らない所ばかりが思い出され、正直なところ小っ恥ずかしい気持ちもありました。しかし参加した皆は私の論文に目を通し、引用のミスの指摘や、内容に関する説明の補足の提案など、的確な意見をくれました。そのお陰で、次第に恥ずかしさも薄れていきました。特に学さんは、私の提出がギリギリだったにも関わらず、論の進行や引用箇所の指摘など、細かいところまで目を通してアドバイスして下さり、約1時間に渡るフィードバックをして頂きました。本当に感謝してもしきれません。また、まみちゃん、やまも、りのちゃんと仲良く輪になってお互いの論文の感想や助言を交換し合ったことも、ささやかな思い出となりました。これで何回目になるか分かりませんが、学ゼミ生で良かったと改めて思えた瞬間でした。
合評会が終わると、皆で仲良く晩御飯の支度に取り掛かりました。学さんは「各自が得意料理を作っても良いよ」と言ってくれていたのですが、そこでまみちゃん、私、やまも、りのちゃんが提案したのは、ペペロンチーノ、梅納豆パスタ、チヂミ、雑炊、目玉焼きというラインナップでした。まとまりの悪さに加え、食い合わせも最悪であろうこのメニューを聞いた学さんは、スリランカカレーを作ることに決めたようです。私たちは学さんの指示に従い、ご飯を洗ったり、野菜を洗ったり、切ったり炒めたりと、手分けして調理を進めました。1番印象に残っているのは学さんがトマトの湯むきをしている様子でした。(知らない人のために説明を加えると、切り込みを入れたトマトをお湯につけて皮をむくという調理法をトマトの湯むきといいます) 学さんはトマトをお湯の中に入れる時、跳ね返ったお湯で火傷しないよう素早く手を引っ込めていました。その動作が驚くほど俊敏だったため、まみちゃんと「あれは今まで見た学さんの(動作の)中で一番速い動きやった…!」と言い合いました。


学さんの指示に従い、黙々と調理を進める様子と、トマトの湯むきをする学さん (Photo by Mami)
こうして皆で仲良く作り、完成したスリランカカレーは言うまでもなくとても美味しく仕上がりました。学さんが鍋の中に投入していたスパイスもよく利いていて、本格的な味わいでした。

卒論合評会という名目の集まりなのにも関わらず、皆で楽しく談笑しながら手作りのスリランカカレーを食べてるなんて贅沢だなぁ…としみじみ思いました。学ゼミ生の特権ですね。
食べ終わった後は楽しい時間を過ごしたお部屋を後にし、感謝の気持ちを抱きながら皆で家路につきました。こんな素敵な会を企画してくれた学さん、本当にありがとうございました。自宅に帰り、「塾のアルバイトを断って参加を決めたのはほんとに正解だった」と、心からそう思いながらその日の夜は眠りについたのでした。(沙和)
もともと私は29日に塾のアルバイトが入っており、参加が厳しい状況でした。しかし参加している皆が学さん家で楽しそうに語らっている間、自分は渋々出勤し、働いているという非常に虚しい図が脳裏をよぎり、欠勤する決意を固めることができたのでした。とはいえ、既に出勤することが決まっていただけに、勤務を断ることは非常にハードルが高く、教室長に嫌な顔をされた挙句、散々ごねられるのではないかと案じていましたが、代行してくれる方を自力で見つけられたことが功を奏したのか、欠勤する理由が卒論であることを明かすと案外すんなり許可が下りました。「何でも諦めず言ってみるもんだ」とはまさにこういうことなんですね。
こうして晴れて合評会への参加が叶ったわけですが、学さんから「遅くとも2日前までには本論全体を参加者(まみちゃん、やまも、りのちゃん)に送ってね。よろしく。」という連絡があり、まだまだ中途半端な状態の論文を数日で皆に見せられるレベルに持っていかなければならなくなり、当然ながら焦りました。悠長に執筆していた過去の自分を恨み、捨て鉢になりながらも、朝の6時まで自分の書いた拙い文章と格闘し続けた結果、なんとか形を整えた状態で皆に論文を送付することができました。論文を送り終えた後は、参加者の皆が送ってくれた卒論を読み進め、時間は刻々と過ぎて行きました。
迎えた29日。12時40分に学さん邸に到着し、お部屋にお邪魔しました。窓から見える景色が、学さんの研究室の窓から見える景色とほぼ同じであることに気づき、「偶然にしてはできすぎてる」と、やや寝不足気味な頭でぼーっと考えていました。
うろ覚えですが、13時くらいから卒論の合評会は始まった気がします。いざ自分の論文を講評してもらうとなると、論の展開の無理矢理な箇所など、至らない所ばかりが思い出され、正直なところ小っ恥ずかしい気持ちもありました。しかし参加した皆は私の論文に目を通し、引用のミスの指摘や、内容に関する説明の補足の提案など、的確な意見をくれました。そのお陰で、次第に恥ずかしさも薄れていきました。特に学さんは、私の提出がギリギリだったにも関わらず、論の進行や引用箇所の指摘など、細かいところまで目を通してアドバイスして下さり、約1時間に渡るフィードバックをして頂きました。本当に感謝してもしきれません。また、まみちゃん、やまも、りのちゃんと仲良く輪になってお互いの論文の感想や助言を交換し合ったことも、ささやかな思い出となりました。これで何回目になるか分かりませんが、学ゼミ生で良かったと改めて思えた瞬間でした。
合評会が終わると、皆で仲良く晩御飯の支度に取り掛かりました。学さんは「各自が得意料理を作っても良いよ」と言ってくれていたのですが、そこでまみちゃん、私、やまも、りのちゃんが提案したのは、ペペロンチーノ、梅納豆パスタ、チヂミ、雑炊、目玉焼きというラインナップでした。まとまりの悪さに加え、食い合わせも最悪であろうこのメニューを聞いた学さんは、スリランカカレーを作ることに決めたようです。私たちは学さんの指示に従い、ご飯を洗ったり、野菜を洗ったり、切ったり炒めたりと、手分けして調理を進めました。1番印象に残っているのは学さんがトマトの湯むきをしている様子でした。(知らない人のために説明を加えると、切り込みを入れたトマトをお湯につけて皮をむくという調理法をトマトの湯むきといいます) 学さんはトマトをお湯の中に入れる時、跳ね返ったお湯で火傷しないよう素早く手を引っ込めていました。その動作が驚くほど俊敏だったため、まみちゃんと「あれは今まで見た学さんの(動作の)中で一番速い動きやった…!」と言い合いました。


学さんの指示に従い、黙々と調理を進める様子と、トマトの湯むきをする学さん (Photo by Mami)
こうして皆で仲良く作り、完成したスリランカカレーは言うまでもなくとても美味しく仕上がりました。学さんが鍋の中に投入していたスパイスもよく利いていて、本格的な味わいでした。

卒論合評会という名目の集まりなのにも関わらず、皆で楽しく談笑しながら手作りのスリランカカレーを食べてるなんて贅沢だなぁ…としみじみ思いました。学ゼミ生の特権ですね。
食べ終わった後は楽しい時間を過ごしたお部屋を後にし、感謝の気持ちを抱きながら皆で家路につきました。こんな素敵な会を企画してくれた学さん、本当にありがとうございました。自宅に帰り、「塾のアルバイトを断って参加を決めたのはほんとに正解だった」と、心からそう思いながらその日の夜は眠りについたのでした。(沙和)